アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を訪れて②
「アウシュヴィッツ強制収容所を訪れた感想は?」と聞かれると、
一般的に相応しい返答ではないのかもしれないけど「時の経過を感じた」です。
(理由は後述します。もちろん悲惨で悲しかったのは言わずもがなです)
クラクフからバスで2,3時間程でした。
平日でしたが博物館には多くの人がいました。
秋晴れが気持ちの良い日でした。
公式ガイドの中谷剛さんに連絡を取りましたが、ちょうど日本に帰国中だとのことで個人で回ります。
館内は一部撮影禁止だったことと、パシャパシャ撮る気持ちにならなかったので館内写真はありません。アウシュヴィッツ強制収容所の有名な展示物はWEBで沢山出てきます。
私はWEBで出ない展示物のほうが関心を持ったため、それは撮っておいた方が皆様の参考になったなぁと反省しています。
※公式HPには簡単に各館の展示物が掲載されています。
Bの大きさが逆なのは囚人の抵抗だという話は有名ですね。
電流が流れていたらしい鉄格子。鉄壁という高さではありません。
一つ一つの館に様々な展示があります。
見学コースになっている、ガス室の模型や生活の様子が展示されている館、収容所に送られた人達の所持品(トランクやメガネなど)が展示されている館は見学者が大勢いました。
トランクに書かれた名前に知人(外国人)と同じ姓がいて、起こったことがリアルに感じられました。
建物は半地下で物置となっていました。アウシュヴィッツに関しては、博物館に徹していて当時を偲ばせる建物ではありません。
(建物は当時のものでしょうが、この地下は当時からあったのでしょうか?ザクセンハウゼン強制収容所も訪れたのですが地下があったので元々あるんでしょうかね。この辺りはガイドさんがいないので分からなかったです)
ビルケナウは当時のままという感じで、よくできた博物館だなと思いました。
見学コースではない館(諸国の展示)は人の気がなくて、私一人が見学している!ということもありました。
青と白の縦縞囚人服にライトを当てて、影絵のように囚人が歩いているように見せる演出や、幸せそうな写真に名前・生年月日・死亡年月日が書かれたパネルが一面にあったり、博物館は客観的視点があるものだと認識していたのに違っていて怖いのです。
今立っていることも、このような演出方法も、徹底されていて息苦しくて、この展示方法にホロコーストは事実としてあったんだと実感しました。
(変なことを言っているかもしれませんが他の慰霊碑なども見学して、この考えは強くなりました。)
後半へ続きます。